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教えて!BRIDGE

〜わかりやすくカンタンな「療育」の話〜

言葉とコミュニケーション


今回もBRIDGEの言語聴覚士木村先生にお話を伺いました。お子様の言葉・コミュニケーション発達に悩まれている方は、ぜひ最後までお読みください。

●言葉とコミュニケーションはどうやって発達していくのですか?

言葉とコミュニケーションには発達の段階があります。

まずは言葉に対して興味を持つところからからスタート。周りの大人が言っていることを聞き少しずつ意味を理解し、だんだんと「この人がママなんだな」、「これはリンゴなんだな」と言葉に対する理解力が付いていきます。そして徐々に言葉を使ってコミュニケーションを取る段階に入っていきます。

●赤ちゃんのうちからできるアプローチはありますか?

2歳まではできるだけテレビやネットなどは長時間見せないようにすべきです。どうしてもコミュニケーションが一方通行になってしまい、普段の生活に活きるコミュニケーション力を育むのが難しいからです。

全く見せないというのは難しいと思いますので、時間を決めて1日30分などにすることをおすすめします。

人との双方向のコミュニケーションが脳を成長させます。

ですから、赤ちゃんの頃はできる限り1対1で関わり、たくさんコミュニケーションを取ってあげてください。忙しければ30分でも構いません。

さらに赤ちゃんの頃だけでなく、何歳になってもお子さまとじっくりお話をする、絵本を読んであげる、一緒に遊んであげる時間を取ることが、言葉とコミュニケーションの発達には有効です。

 

●コミュニケーションの発達においてどんな問題を抱えるお子さまがいますか?

発達には個人差がとても大きく、様々なお子さまがいます。

言われたことはわかっても、自分が何かを言おうとするとなかなか適切な言葉が出てこないお子さまや特定の環境で話せなくなってしまうお子さま、さらには人への興味が薄かったり、あまり話す意欲がないお子さま(自閉スペクトラム症のお子さまに多い特徴です)もいます。だからこそ、一人ひとりの課題を見極めて、それに合わせたアプローチをしていくことが大切なんです。

 

●コミュニケーションを取る上で、大人が注意できることはありますか?

一人ひとり接し方は変わりますが、大事な条件として、子どもにとって「わかりやすい人」になることが大切です。

わかりやすく短い単語で伝えたり、聞き取りやすい発音を心がけたりはもちろん、お子さまに顔の表情、口の動き、身振り手振りがしっかり見えるように話しかけることもとても大切になります。

マスク生活の中で、ぜひ注意していただきたい点ですね。

 

木村先生、ありがとうございます!

言葉やコミュニケーションの発達は、保護者さまにとって、気になるテーマだと思います。

より具体的にどういったアプローチで改善を図っていくのかなど、また別記事で取り上げたいと思います。

 

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