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重度知的障害とは?診断と特徴、受けられる支援について解説

重度知的障害とは、知的障害の程度の1つです。知的障害は程度によって「軽度」「中等度」「重度」「最重度」の4つに分けられます。

この記事では、重度知的障害の診断基準と特徴について解説します。また、保護者やお子様が受けられる支援についてもご紹介するので、参考にしてみてください。

 

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重度知的障害の診断

ここでは、重度知的障害の診断について解説します。診断基準や診断を受けられる場所、診断方法についてご紹介します。

重度知的障害の診断基準

知的障害の程度は、知的能力と日常生活の能力の2点を合わせて、以下の図のように判断します。

【知的障害の程度:程度別判断の導き方】

出典:厚生労働省 知的障害児(者)基礎調査

この基準をもとにして、厚生労働省では、重度知的障害の診断基準について以下のように定めています。

  1. 知能指数が概ね35以下であって、次のいずれかに該当する者
    食事、着脱衣、排便及び洗面等日常生活の介助を必要とする。
    異食、興奮などの問題行動を有する。
  2. 知能指数が概ね50以下であって、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由等を有る者

これらの診断基準から、知的障害の程度には、知能指数よりも生活能力が重視されることがわかります。IQが50以下であっても、身体障害を伴い日常生活で支援を必要とする場合は、重度知的障害に該当するのです。

重度知的障害の診断方法

重度知的障害は、医療機関で医師によって診断されます。診断方法は、診察、問診、知能検査です。

問診では、子どもの発達の様子を訊かれるので、生まれたときからの状況をまとめておくとスムーズでしょう。また、子どもの行動の特徴を知る目的で「行動観察」も行われます。

知能検査では、年齢に合わせたテストで検査が行われます。よく使われるのは、「田中ビネー式知能検査」「ウェクスラー式知能検査」です。

重度知的障害の特徴

重度知的障害の場合、幼児期の早い段階で、発達の遅れが顕著です。およそ2歳頃までの間に、運動や言語、対人コミュニケーションなどの面で遅れが見られるでしょう。

重度知的障害児に見られる特徴は以下のとおりです。

  • 言語や数、量、時間、金銭などの概念を理解することが難しい
  • 単純な会話や身振りによるコミュニケーションであれば可能
  • 食事や身じたく、入浴、排泄など日常生活の全てで介助を必要とする
  • 何らかの疾患や、身体障害を持っていることが多く、医療的な支援が必要なことがある

重度知的障害の原因

重度知的障害の原因は、知的障害の原因と同じで、先天的な要因と後天的な要因にわけることができます。

先天的な要因には、染色体異常や、代謝異常などの先天的疾患が含まれます。後天的要因となるのは、出産時のトラブルや、出生後の感染症や事故による脳機能の障害です。また、養育環境が要因となることもあります。

重度知的障害の原因には複数の要因が関係していたり、原因を特定できない場合も多いです。また、原因については現在も研究中のことが多く、はっきりとはわからないというのが現状です。

重度知的障害児とその家族が受けられる支援

ここでは、重度知的障害を持つ子どもが受けることのできる支援をご紹介します。重度知的障害児を育てる親御さんが対象となる支援もあるので、チェックしてみてください。

療育手帳

重度知的障害の子どもが受けることのできる支援の1つに「療育手帳」の制度があります。療育手帳は、障害のある人が申請できる「障害者手帳」の1つで、知的障害を持つ人が対象です。

療育手帳は、厚生労働省の方針のもと、各都道府県が発行しているものです。そのため、自治体により、呼び方や知的障害の程度の判断基準、受けられるサービスが異なります。児童相談所で交付が可能か判断してもらうことができます。

療育手帳を取得することで受けることのできる支援の幅が広がります。「障害児福祉手当」と「特別児童扶養手当」の給付もそのうちの1つです。障害児福祉手当は子ども本人が、特別児童扶養手当は20歳未満の障害児を養育する保護者が対象となっています。

また、交通機関・施設使用料の割引などのサービスも利用できます。さらに、療育手帳を持っていると、児童発達支援・放課後等デイサービス等の支援を受けるための受給者証発行申請がスムーズにできるというメリットもありますよ。

特別支援学校での特別支援教育

特別支援教育には、特別支援学校と通常の学校の特別支援級があります。重度知的障害の子どもの場合、特別支援学校で支援と教育を受けることが多いです。

特別支援学校へ入学できるのは、知的発達の遅れにより、他者との意思疎通が難しく、日常生活で頻繁に援助が必要であるとされる子どもです。小学校と中学校の1学年の定員は6名と小人数になっており、その子に応じた教育プログラムが編成されます。

特別支援学校の目的は、教科学習のような教育だけではありません。障害による学習や生活上の困難の低減を目指し、自立のために必要な知識や技術を身につけることも目的としているのです。そのため、特別支援学校では、身辺の自立や、社会生活を送るうえで必要になる具体的な技術を身につけるカリキュラムが組まれます。

療育(発達支援)

療育(発達支援)も、重度知的障害の子どもが受けられる支援の1つです。療育の目的は、障害のある子どもに対して、困りごとの解決と将来の自立や社会参加を目指して、発達の状態や障害の特性に合わせた支援をすることです。

児童発達支援施設は未就学児の子どもが対象で、日常生活や集団生活で必要な知識やスキルを取得できます。加えて、治療や理学療法などの機能訓練を提供している施設もあるので、医療的な支援を必要とする場合はそちらを利用できるでしょう。

早い段階から専門機関で適切な療育を受けることにより、子どもの成長を促すことができます。基本的な生活能力や、社会性を身につけることができるので、療育を積極的に利用することをおすすめします。

重度知的障害に関する相談先

ここでは、重度知的障害の子どもについて、相談にのってくれる場所をご紹介します。支援や制度についての相談や、家庭での支援のヒントを得ることができるでしょう。

以下に相談先をまとめたので、ご自身が相談しやすい場所を選んでみてください。

  • 児童相談所
  • 児童家庭支援センター(子ども家庭支援センター)
  • 保健センター
  • 自治体の子育て窓口
  • 児童発達支援センター
  • かかりつけの小児科

まとめ

いかがでしたか?重度知的障害は、知的能力・生活能力の面で発達の遅れが顕著なため、幼児期の早期に発見、診断されることが多いでしょう。

生活上の多くの面で支援を必要とするため、家族だけではサポートしきれないことがほとんどです。そのため、受けられる支援は積極的に利用し、家族の負担を減らすことが大切です。

療育や特別支援学校を利用すれば、自分と似たような状況の親子と知り合うことができます。同じ悩みを持ち奮闘しているコミュニティで、共に支え合い、信頼できる仲間を見つけることもできるでしょう。

この記事が、重度知的障害への理解と、ふさわしい支援のお役に立てたら幸いです。

 

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株式会社ダンデライオンでは、子どもたちの可能性を広げる架け橋となることを目指した療育施設「BRIDGE(ブリッジ)」を千葉県内で9施設展開しています。

「子どもたちへの可能性を導く架け橋となる」を理念に掲げ、子どもたち一人ひとりの可能性を引き出すために、家族や社会とのつながりを大切にしています。

言語聴覚士、臨床心理士、公認心理師、作業療法士、理学療法士、保育士など多様な資格を持つ指導員が全国の特別支援学校や療育施設で実践されている療育技法「太田ステージ」に基づいた指導を行っています。

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